今回は、前回の「通電までの作戦構築」の続きである、「通電後の作戦構築」を解説していきます。
前回の「通電までの作戦構築」はこちら!
通電後の作戦構築をするための要素は、通電前と変わっており、重要な要素は「ゲート開門の予測と対応」と「救助」の2つになっています。
第五人格の試合では、通電した時に行動可能なサバイバーの数から一人引いた数が脱出できる人数になることが多いです。しかし、通電後の立ち回りを間違えると脱出できる人数が2人減ることもあり、反対に通電後上手に動けば通電した人数のまま脱出することもできます。
このように、通電後の立ち回り(作戦)は試合の勝敗を分ける重要なものなので、通電後にどのような作戦を立てればいいのか、しっかり理解しておきましょう。
通電後の作戦構築に必要な2つの要素
先ほど記述している通り、通電後に考える要素は、「ゲート開門の予測と対応」と「救助」の2つです。
「ゲート開門の予測と対応」は瞬間移動の有無や、ラストチェイスの時間、ハンターがラストチェイスを放棄してゲート守る等、考える事が多く複雑なものになっています。そして、通電までの作戦構築の要素に「救助」がありましたが、通電後の「救助」とは、別の考え方をすることになります。
一つ目:ゲート開門の予測と対応
通電した後、常に「それぞれのサバイバーが、ゲートorハッチからの脱出が可能か?」を考える必要があります。
「一人がチェイスをしている間に他のサバイバーがゲートを開ける」という状況が通電後は最も多いです。ここで重要なのは、サバイバーがゲートを開けるのが先か、ハンターがゲートに到着するのが先かです。
「どちらの方が先か」を予測し、対応する
ここで、サバイバーがゲートを開けるのが先なら、ゲートにいるサバイバーは脱出することが可能になります。しかし、ハンターがゲートに到着するのが先なら、ゲートから離れチェイスをすることになります。この、「どちらの方が先か」を予測し、対応するのが一つ目の要素です。
「予測」で注意すべき2点
「どちらが先か」には、「通電後追われていたサバイバーがロケットチェアに拘束された後、ゲートに瞬間移動した」「通電後追っていたサバイバーを諦め、ゲートに瞬間移動をした」「ゲートは開いていたがゲートまで移動している間にハンターがゲートに到着してしまった」等、様々な状況がありますが、予測自体は、1:ハンターに瞬間移動系のスキルがあるか?2:開門済みのゲートに先に到着するのがハンターなのかサバイバーなのか?、の2点にだけ注意すれば安定して行うことが出来ます。
「対応」するには経験が一番
予測した後の対応はハンターのスキルや、サバイバーの位置、追われているサバイバーが誰なのか、等数多くの要素によって変わる為、初見の状況かつ限られた時間での対応は、ほぼ不可能です。対応するためには、試合の振り返りなどで最適な対応を考え、その対応策を次に同じ状況になった際に実行する。つまり、「対応」は、初見の状況を経験し、最適な解決策を出して次に備える事で習得できる一種のスキルになります。
そして、実行する対応策の「予測」も忘れずに行うようにしましょう。「予測」した上でもしその対応策が万全ではないなら、他の対応策を考えたり、複数の対応策を比較することで作戦の成功率を上げることが出来ます。
2つ目:救助
通電前の救助とは違い、通電後の救助はハンターがロケットチェアの近くで待機しているなら、「引き留める」という人格により救助は非常に困難かつ、救助するメリットもほとんどありません。
通電後の「救助」は、「ハンターがロケットチェアの近くにいない場合の救助」か「ハンターをロケットチェアの近くに留まらせるための行為」になります。
通電後の救助
ハンターがサバイバーをロケットチェアに拘束したときに、ロケットチェアの近くでサバイバーが待機することで、「耳鳴り」(半径32メートル以内のサバイバーの有無を知らせる能力)を発動させ、ハンターがロケットチェアから離れたら救助される状況を作り、ハンターをロケットチェアから移動させない。そして、もし移動しても安全に救助することが出来ます。
このように、ハンターを引き止めたり、ハンターがロケットチェアやから移動後救助するために、あえてゲートやハッチに向かわず、ロケットチェアの近くで待機する行為を一般的に「中間待機」と呼びます。
中間待機の注意点
中間待機を行うには、ハンターがロケットチェアから離れた際、救助に行ける位置で待機しなければなりません。例えば、下の図のようにロケットチェアとゲートの間で待機していると、ゲートに移動したハンターに発見される可能性があるのでゲートとハンターの間で中間待機はしないようにしましょう。


二つ目の注意点は、ロケットチェアに拘束されているサバイバーからハンターが離れず、そのままサバイバーが脱落した場合、中間待機をしていたサバイバーがその後、ゲートもしくはハッチまで移動できない可能性があるということです。
対策としては、ロケットチェアに拘束されたサバイバーが脱落する少し前にゲートやハッチへの移動を開始することです。ハンターがロケットチェアの近くから動けない間に移動することで、ゲートやハッチにハンターより先に到着できる可能性が高まります。
通電後の作戦構築の例
実際の試合でどのような考えで作戦構築を行っているかを見てみましょう。
まとめ
通電後の作戦構築の要素は2つ
通電後の作戦構築で重要なのは、「ゲートが開くのが先か、ハンターがゲートに到着するのが先か」を予測し、対応策を考える事。そしてロケットチェアに拘束されているサバイバーがいた際、「中間待機を行うか」を考え最適な場所で中間待機を行うことの2つです。
試合全体で意識すること
試合全体の作戦構築をするにおいて、通電前と通電後で作戦を分けることで、「何人通電を目指す」などの目標が明確になることで、作戦を整理して構築することが出来る。
作戦構築力を上げるには
第5人格の試合で発生する状況は、何十、何百と多くの種類がありますが、発生する状況は有限かつ、発生しやすい状況も限られているので、試合全体の作戦構築を振り返り、その状況での最適な作戦を理解することで、次に同じ、または似た状況で素早く最適な作戦を構築できるようになるのです。
コメント